軟禁1日目

桜島の合宿所のような処でこれから一週間宿泊。
建物がボロい。前来た時は鹿児島市内の東横インに泊めてもらえたのに。


部屋の鍵を貰えない。田舎はいい人ばかりだから
カギなんかしなくても大丈夫ってことだな・・・多分。


食事の前に風呂に入る。温泉だ。塩化水素泉。
凄く黄色い。どんな物質があればこんなに黄色くなるんだろう。
火山の研究室にいるにもかかわらず全く分からん。
勉強不足。
塩化水素泉だから当然、舐めてみたらしょっぱい。
目に入ると痛い。上がったあとはべたべたする。
湯加減はよかった。とりあえず満足。


食事。平均的な合宿所のまずい飯よりはいい。
ご飯が炊き込んであるし。
でも、質素なのは否めない。
タコの中にある砂をちゃんと取ってないのか、すごいジャリジャリした。


今日泊まってるのは俺と50才ぐらいのおっさんだけだった。
何しに来てるんだろうこの人。
俺と似たような感じで何かの調査目的かも。
んでこのおっさん独り言が多い。
「今日は何曜日かな〜」とか、「あれどこいったかな〜」とか何とか。
年をとると独り言が多くなるらしい。
そういやうちの教授もそうだった。
話し相手がいなくなると、自分に向かってしゃべるしかないのか。
俺もいずれそうなるのか。


食堂には、有名人のサインが並ぶ。
ガンバ大阪の遠藤は桜島出身らしく、館内のいたるところに写真が貼られていた。


西部警察一同の古いサインも、でかい額縁に入って飾られていた。
当時ロケに来ていたようだ。
おお、石原裕次郎
別にファンでもないが少し興奮した。


あと、スピードワゴン井戸田片方のみの写真とサインがあった。
こんなとこに片方だけで何しにきやがった。


メシを食うと夜7時過ぎ・・・さあやることがなくなったぞ。
テレビを延々と見るのは嫌だし、ネット環境は皆無。
桜島には娯楽施設は何もない。
鹿児島市には15分ぐらいあればフェリーで行ける。
鹿児島市桜島をつなぐフェリーは24時間営業されていて、
深夜でも一時間に一本船が出る。料金は150円と格安。)
が、そこまでするのはめんどくさい。
そもそも自分はインドア派なので、外遊びはする気はおきない。
自×は勿論するけど、そんな時間潰せるもんでもないしな。


あまりにすることがないので、こんな下らん日記など書く始末・・・
・・・とここまで書いたけど、20分ぐらいしか経っていない。


結局、凡庸な選択肢ではあるけど、酒をかっ喰らって寝ることにする。


コンビニ行って酒とおつまみを買ってくる。
鹿児島では、酒とはつまり焼酎のことである。
と言われている。
一番オーソドックスと思われる「桜島」という銘柄を買う。
つまみは鰺の干物。
お湯割りにしようと思って宿の食堂へ行くが、ポッドがない。
空焚き防止だの何だので、夜中はお湯を貰えないらしい。
酷いな・・・


しょうがないので、宿の自動販売機でホットの伊右衛門を買い、それで割る。
旨い。
鰺の干物もうまい。
とても楽しく時間が潰せるが、こんなことを毎日やっていたらアル中になってしまう。