80年代SF・テクノアイドルについて


80年代、世界中でテクノミュージックのブームが起こったが、アイドル業界も
その流れに便乗しようとした。SFをモチーフにし、テクノサウンドをバックに
踊り歌う奇抜なアイドルグループが続々と作られた。
しかしながら、どれも生き残ることができずに消えていったようである。





Starbow − Heartbreak Taiyo Zoku


スターボー - Wikipedia

1982年7月7日、「ハートブレイク太陽族」(作詞:松本隆、作曲・編曲:細野晴臣)でデビュー。
当初の名義は宇宙三銃士スターボー。太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、
地球に「A・I(愛)」を伝えるためにやってきた性別不明の3人組アイドル
という設定の下売り出された。
しかしこれがまったく売れず(7千枚、オリコン最高位98位)、その後は普通のアイドル歌謡へ路線シフト。
それでも売れず、結局アルバムを1枚リリースして1984年に解散。






SAINT FOUR - Fushigi Tokyo Cinderella


セイントフォー - Wikipedia


橋幸夫プロデュースの元、1984年に「40億円デビュー」と派手なキャッチフレーズで華々しく登場。
音源はそこそこ売れていたようだが、所属プロダクションとレコード会社の間のトラブルによって
CDが出せない状態に。そのまま1987年に解散。







キララとウララ "センチ・メタル・ボーイ"


キララとウララ - Wikipedia

1984年「センチメタル・ボーイ」でデビュー。
メンバーの大谷香奈子のちに小室哲也と結婚(&離婚)。


当時はデュオ形態をとるアイドルがひしめいておりそれぞれ差別化を図るのに苦労を強いられていたようにも思うが、「キララとウララ」はサウンドコンセプトを『テクノ』にターゲットを絞って展開していこうとしていたとも思われる。が、アイドルがテクノサウンドで展開して成功した試しがなく、まさに「テクノは鬼門」だったんですよね。80年代前半にデビューしたスターボーもキラウラと同じくテクノサウンドと奇抜な衣装とコンセプト的には完璧だったにもかかわらず受け入れられたのは一部のテクノマニアのみでアイドルファンからは見向きもされなかったという忌まわしき過去があったのでスターボーのDNAを受け継いだキラウラが成功するか否かでその後のアイドルテクノポップの歴史が大きく変わってしまうかもしれないという大役を背負いながらのデビューだったわけで・・・。な〜んて大げさに書いてしまいましたが、製作者側がそこまで考えてデビューさせたのかは定かではないですが、結果キラウラもサウンドコンセプトの転換を図るもののスターボーとあまり変わらない結末を迎えてしまいます。
http://www.interq.or.jp/silver/you/1980/1984/kiraura.htm様より引用