The (International) Noise Conspiracy 「The Cross Of My Calling」


Cross of My Calling (Ocrd)

Cross of My Calling (Ocrd)

5thアルバム。
前作は、音の重要な一部分を担っていた、キーボードのサラが脱退してからの初のアルバムだった。70年代ハードロックへのシフトを狙っていたようだったが、今までのグルーヴィーなガレージスタイルも捨てきれずでいまいち中途半端に終わってしまった感があった。
しかし今回は完全に開き直って、とにかくかっこいいロックを作ろうという狙いがはっきりと見える。デニスのソングライティングはさらに進歩(おそらく別プロジェクトInvasionenでの経験がうまくフィードバックされたと思われる)。
バンドアンサンブルは練りに練りこまれ、録音状況もいやに良くなった。
「どうだ!これがロックだ!最高だろ!文句あるか!」という自信に満ち溢れた、完成度の高いロックアルバムだ。