軟禁3日目

今日から地表ガスの測定。
少し雨が降っているが強行。


金属製の鍋を地面にかぶせて、鍋の中のCO2量を数分にわたって観測。
地表からガスが一定の割合で漏れ出ていれば、鍋の中のCO2量は、
グラフで見るならば直線的に増加する。
その傾きから、その場所の一日のCO2ガス漏出量を算出する。


これを、車で移動しながら、桜島の様々な場所で行い
漏出量の大きいエリアを探す。


CO2が多く出ているエリアの地下には、マグマ成分に影響を受けた
地下熱水が存在する、と予測される。
こうして最終的には、桜島の地下熱水がどのように流れているかを
調べることができる。


・・・らしい。


一日頑張って30〜40箇所のデータが取れる。
200箇所を目標に頑張らなければならない。


途中で雨が強くなって一時中断したが、何とか26箇所やった。


テレビを眺めていたら、
「重病のはるかちゃんが海外での手術を終えて帰鹿」
というニュースを見た。
「帰鹿」、なんて単語があるのか・・・


風呂に入ってから食事。
ししゃも?の吸い物と昆布巻きがうまかった。
ここの食事は実際かなりいいのかもしれない。
学生宿泊所のような何の工夫もないクソ料理でも、いかにも旅館のご飯ですといった
型にハマりすぎた料理でもない。
丹念かつ変にこっていない自然な調理がしてあるような気がする。


食事中、今日桜島に来たという宿泊客のおっちゃんと話をした。
藺牟田(イムタ)という珍しい苗字。
仕事を退職してから各地を旅してまわっているらしく、冬は暖かい鹿児島に
滞在しきりなのだとか。ええのう。


夕食後、教授がうまいといっていた焼酎を買いに酒屋へ行く。
「島美人」という名前で、900ml、900円。
並んでいる焼酎の中では安い方だ。
レジに持って行ったら地元民と思われるじいさんに、「その酒はおいしいよ〜」
と声をかけられた。


これは本当にうまいかもしれんな、と期待しつつ、帰る。
早速おととい買った「桜島」と飲み比べてみた。
桜島はアルコールの刺激が直にツンとくるが、
島美人はまろやかで奥深さがある。気がする。